川柳作家・時実新子を師と仰ぐ、鳥海ゆいの近作を発表する小さな森です。
スキップを心の中でくり返す
魑魅魍魎ひそんでいそうドア開ける
輪郭がやけにはっきりしてる人
不思議な花私が蒔いた種だけど
すれ違うために書き足す細い道
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明日のない道だったけど好きでした
流れても流れても川満たされず
「うれしい」が突然こんなところから
隣席は喪服の二人よく喋る
お母さんはね花を咲かせて強気です
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寂しい木小鳥の声を忘れない
聞いておくれと私の窓をたたく風
橋渡る小さな夢を捨てきれず
キラキラが今日の私に強すぎる
そうだったのか不意に水面が光りだす
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喪失感どんどん増える花の鉢
むなしさにそらす視線の先の闇
目の奥を覗き込まれる傍観者
大根もお酒も苦い宴半ば
三本締め終えた手のひらと帰る
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個は孤なりここはこぶしの交差点
この線を越えて狂ってしまおうか
さくらさくらまだ迷ってる揺れている
でこぼこのぼこを好んで夢見がち
約束を小指しくしく思い出す
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